1994年の野球 wikipedia|無料辞書
◆ 競技結果
ペナントレース
終盤のセ・リーグ優勝争い等
『プロ野球70年史』[(歴史編P.620)ベースボール・マガジン社 2004年12月 ISBN 4583038089]は、この年に「10.8決戦とイチロー旋風」という見出しをつけている。
その10.8決戦のあったセ・リーグは、終盤に各チームの勝率が接近して、順位争いがプロ野球史上稀に見る混戦となった。
8月18日、巨人は中日を破って
マジックナンバー25を点灯させた。この時点で巨人の優勝が確定的との見方もあった。また、巨人側から見ると、この試合は、このシーズン5勝を与えることとなった「苦手」
今中慎二を攻略したという意味もある
[8月19日付日本経済新聞33面 縮刷版1994年10月号p.825]。
・ 8月18日時点での順位表は次のとおり。
ところが、巨人が7〜9月の各月とも負け越し、マジックナンバーは17まで減らしたものの、8月30日に中日に敗れて消滅した[8月31日付新聞各紙(日本経済新聞縮刷版1994年8月号p.1409ほか)]。さらに、広島、中日とのゲーム差がすぐに近づいていった。
特に、中日は8月に8連敗し、
高木守道監督にシーズン限りの解任を通告していた
[『週刊ベースボール』1995年1月2,9日号2094号 p.36〜]。しかし、奮起して、9月を11勝3敗で
[『プロ野球70年史』は「山本昌が7連勝、郭源治がフル回転、大豊泰昭のバットが火を噴いた」と表現している(歴史編P.627)。]、9月に4勝10敗の巨人をとらえ、広島を優勝争いから脱落させた。
9月28日、ナゴヤ球場での中日-巨人戦で、1回に
立浪和義が巨人先発
桑田真澄から放った本塁打による1点を先発
郭源治から先発登板することもあった
佐藤秀樹、さらに翌日の両チーム間の試合が
台風接近により中止になることを見越して今中を抑えに投入して1-0で中日が勝利し、巨人と同率で並んだ。長嶋監督は10月8日に「(9月29日に中止になった中日戦)をやっていたら中日の勢いからいってやられただろうし、(中略)まさにあの"ハリケーン"は神風だった」と振り返り、後年、
落合博満は、この時期の巨人のチーム状態について「2試合とも中止になることを願っていた」と述べた
[落合博満『プロフェッショナル』ベースボール・マガジン社 1999年12月 ISBN 4583036213、今中慎二『悔いは、あります。』ザ・マサダ 2002年 ISBN 978-4883970780 p.126〜p.149、10月9日付読売新聞18面14版(巨人軍5000勝の記憶 ISBN 9784583100296 のDVDで確認)]。
その後両チームとも試合がなく迎えた9月30日、リーグは、この中止になった中日-巨人戦(第26回戦)を
10月8日に組み込むことを含めた「追加日程」を発表した。この時点で、優勝争いは、同率で並び、ともに5試合を残していた巨人と中日にほぼ絞られていた。
本段落、ここからの
10月6日は、一旦、巨人が1ゲーム差をつけて迎えたが、中日が勝ち、巨人が敗れて、再び同率となった。結局両者とも同率で並んでから3勝1敗で8日の最終決戦を迎えた。
8日の決戦は、巨人が6-3で勝ち、優勝決定となった。先に解任通告を受けた高木監督については、終盤の優勝争いで、球団側が事実上、解任通告を撤回し、13日に同監督も辞意を撤回して、留任となった。
= 10.8決戦と同率最終戦での最下位決定戦 =
1994年のセ・リーグは同率で並んだ2チームが最終戦で直接対戦して優勝が決定した(
10.8決戦)。一方で最下位も同率で並んだ2チームが最終戦で直接対戦して決定した
[10月10日付日経 スポーツ24面縮刷版1994年10月号p.486「勝者が4位タイ、敗者が最下位となる"大一番"」]。
10月7日の時点で単独5位だった横浜ベイスターズは8日に試合の予定がなかったが、単独最下位だったヤクルトスワローズが同日に行われた129試合目で広島東洋カープに勝ったため、ヤクルトと横浜が61勝68敗の同率で並んだ。この時点で既に公式戦全日程を終了した広島の3位と阪神タイガースの4位は確定しており、両チームにとっての最終戦となる「ヤクルト対横浜」の直接対決で敗れたチームが最下位を確定することになった。この試合は10.8決戦と同様に、9月30日にセ・リーグから発表された「追加日程」に含まれていたもので、同年のリーグ公式戦最終試合でもあった。
10月9日に神宮球場で行われた試合はヤクルトが
西村龍次、横浜が
斎藤隆の先発で始まった。横浜は6回表に1点を先制したが、ヤクルトは8回裏に同点とすると、9回裏には横浜のリリーフ
盛田幸妃から適時打を打ち、2-1でサヨナラ勝ち。勝利投手は
高津臣吾、敗戦投手は斎藤隆。これによりヤクルトは阪神と並んで同率4位となり、横浜のリーグ最下位が確定した。
日本シリーズ
・ 読売ジャイアンツ(4勝2敗)西武ライオンズ
個人タイトル