西本幸雄監督率いる
阪急ブレーブスと
川上哲治監督率いる
読売ジャイアンツの2年連続の対決となった1972年の日本シリーズは、巨人が4勝1敗で勝利し、8年連続14度目の日本一。注目は、この年に日本記録の106
盗塁を残した快足
福本豊。しかし、巨人は緻密な野球で福本の足を完全に封じ込め、阪急が勝利を収めた第3戦で決めた1盗塁に抑え込んだ。一方、巨人は第5戦の3回、
王貞治、
長嶋茂雄が連続ホームラン。
末次民夫が歩くと、
黒江透修、
森昌彦がまた連続ホームランとこの回だけで4本塁打と、観衆の度肝を抜いた。また守備でも明暗を分けた。打力重視で起用された阪急の
ソーレルはミスが続出、一方、巨人の守備陣は随所にファインプレーが出る。これもち密なデータに裏付けされたものだった。2勝をあげ、第2戦で勝ち越し二塁打を放った
堀内恒夫がMVPに選出された。また、この年は選手としての長嶋茂雄にとって、最後の日本シリーズ出場となった。
2回、阪急の守備のミスをついて巨人が4点を先制したが、阪急も4回に長池の本塁打、8回には四球、ヒットで1点差に追い上げ、巨人先発の
高橋一三をKO。リリーフに上がった堀内も住友に犠飛を許し、同点。しかしその裏、堀内が自ら2点タイムリー二塁打を放ち、突き放した。巨人が2連勝。