連珠 wikipedia|無料辞書
連珠盤の上に黒白の
碁石を交互に置き、先に石を縦横斜めのいずれかに5つ並べた者が勝ちである。
五目並べと類似しているが、五目並べは
先手が有利であるため、
ルールにより着手を制限して先手と
後手の均衡をとったものを連珠として区別する。連珠は五目並べと同じく、
二人零和有限確定完全情報ゲームに分類される。
◆ 用具
連珠では以下の用具を用いる。
・ 珠(
碁石): 黒・白の二色。基本的には
囲碁で使う碁石と同じものを使用するが、
中国産の連珠専用の珠なども存在する。連珠では一度打たれた珠が移動しないため、中国の連珠専用珠は「片面がフラットなドーム形状」になっている。研究などで変化手順を検討するときは、ドームを裏返しに置くことで「変化で打たれた珠」が判別しやすいという特徴がある。
・ 連珠盤:
板の上に、直交する縦横それぞれ同じ本数の
直線を引いたもの。珠を置くのは囲碁と同様に縦線と横線の交点である。正式には、囲碁の19道(路)盤より各辺2路ずつ狭い、縦横15路ずつの15道盤が使われる。
通常使用される縦横15本の線を持つ盤を15道盤(じゅうごどうばん)という。交点(目)の数は225、マス目の数は196。第3世名人・高木楽山がルールとして15道盤の採用を決めるまでは
碁盤(19道盤。囲碁では19路盤という)が使われ、現在でも公式戦以外では碁盤を代用することもある。連珠はそもそも先手が優位に立ちやすい性質上15道より数が増えるとより先手持ちの対局進行になるので先手に禁手を与えると共にこれ以上の数は増やさず15道で定められている。
連珠盤を作る木材には碁盤と同様、
カヤ、
スプルース(新カヤ)、
カツラ、
イチョウ、
ヒノキ、
ヒバ、
アガチス(新カツラ)などがあり、カヤ製の柾目盤が最も高価である。またプラスチック製のものやゴム製、持ち運び用のマグネット碁石に対応した金属製のものもある。
連珠盤の価格は将棋盤とほぼ同じで数千円から数百万円までさまざま。競技人口が少ないせいもあって受注生産となる場合がほとんどである。
形状は畳などの上で椅子を用いない対局で床に直接置き使用する足付盤以外にも、テーブルの上で用いる薄い板状のものも公式戦で使用される。それ以外にも折畳式のものなどもある。
足付き連珠盤の裏側の中央部分にはへこみがある。これは血溜まりと呼ばれ、対局中に横から口を挟む人間は首を刎ねられ、このへこみに乗せられる事になると言う。しかし実際には打ったときの音の響きをよくするためとも言われている。足付き盤でも2寸程度の薄い盤にはへこみはついていない。
大きさは
将棋盤(縦1尺2寸、横1尺1寸)とほぼ同じで、厚さは足付き盤で2寸-9寸程度まである。木製のものは将棋盤用に切った材料から製作され、将棋盤の天面を削り線を引きなおす場合もある。
・
対局時計: 公式戦では制限時間を定め、時間切れによる勝敗を厳正に定めるために対局時計を用いる。
練習対局では、連珠盤と碁石の代わりに、碁盤や縦横15本ずつ線を引いた
方眼紙と
筆記具を用いることもある。
◆ 歴史
五目並べのような、石を連続して並べることを競うゲームについては、
日本のほかに囲碁の発祥であった中国、その他の国についても類似のルールがあるとされる。とはいえ、原型であると主張されたものが後に全く別のゲームであることがわかるなど、それらの説はそれほど定かではない。
連珠そのものは日本が発祥であることは明らかである。この原型となった五目並べについて歴史をさかのぼると、
平安時代には存在していることははっきりしている。この時期のものは碁盤を使い、特に
禁手もないものであったようだ。しかし、
明治に入ると、禁手のない五目並べが完全に先手必勝であることがわかるようになる。
黒岩涙香は五目並べに興味を持ち、
1899年、自身が
主幹であった
萬朝報に五目並べの必勝法を掲載する。これが反響を呼び、彼は同年
12月6日、このゲームを「聯珠」と呼ぶことを同紙上で提案した。この日が連珠の発祥した日となる。このころ既に三三は黒白とも禁手、長連は黒白ともに無効な手とされていたが、
1903年には三三は黒のみの禁じ手とされることになった。
なお、連珠の初代永世名人である
高山互楽とは
黒岩涙香本人であり、高山互楽は彼の
号である。
1912年には、たとえ守りのためであっても(打たされても)黒が三三を打った際には負けとなる一方、白が長連を打っても勝ちとなるようルール改正が行われた。
1918年までに黒の長連ははっきり負けとなり、また同年に黒の四三三も負けとなった。
1931年、第三代の名人であり囲碁も強かった
高木楽山は15道盤の採用や黒の四四を禁じ手とするなどのルール改正を提唱した。しかしこれは論争を引き起こし、連珠関連団体の分裂の遠因となった。
1966年、分裂していた連盟が社団法人
日本連珠社として1つになる。そして
1988年、連珠国際連盟が発足した。連珠国際連盟は日本連珠社のルールに準拠したルールを採用している。
◆ 現行の基本ルール
連珠の特徴は、黒と白とでルールが違うところである。
2人の対局者がそれぞれ黒、白の珠を持ち、交互に1つずつ珠を置いていく。珠を置く場所は線の交点上である。 黒が先手で1手目は
天元(中央の
星)に打つ。また、白の2手目は天元から1目離れた場所に、黒の3手目は天元から2目以内離れた場所に置かなければならない。このため、3手目までの形が(
対称形を除き)26通りあり、これらを
(しゅけい)と呼ぶ。珠型にはそれぞれ名がついている。
黒が有利とならないよう、
黒に限って三三、四四、長連は
禁手となる。黒が禁手を打った場合はその時点で指摘されれば負けとなる。白に禁手はなく、長連は五連とみなして勝ちとなる。ただし、長連を除いては、黒が禁手を打ち白が黒の禁手に気づかずに次の手を着手した場合は、禁手が解除され対局を続行させることができる。
◆ 珠型
白の2手目は、黒の1手目(天元)の1つ上に並べて置くか、右斜め上に置くことになっている。並べて置くほうを直接打ちといい、斜めに置くほうを間接打ちといって区別する。
珠型には、「月」または「星」の文字が入った名がそれぞれの形ごとに決まっている。白石を
月に見立て、黒石を
木や
山などに見立てて名づけられたのが珠型の名の起源である。(例:月、山巓に在り。故に山月と謂ふ。)
かつて珠型は、黒の1手目と3手目を基準に
桂(囲碁でいう
ケイマの位置)・
間(縦横斜めのいずれかに1つ飛ばした位置)・
連(2つの石が隣り合った位置)に分類され、桂と連に「月」、間に「星」のつく名が割り当てられた。現在では珠型を直接打ち・間接打ちに分類するため、それぞれに「月」と「星」のつく名が混在している。
◇ 直接打ち
直接1号「寒星」
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