一般において「肉」というと、ある程度均等で厚みのある生物の体を指し、ヒトの体でも
肥満の者の贅肉(過剰に発達した皮下組織)を指して「肉」という。またその範疇では
ボディビルのように過剰な栄養と運動で極端に肥大させた筋肉も「肉」の範疇である。猥雑な表現の範疇では、肉体の一部を道具などに擬え「肉」を接頭詞とする場合があり、猥雑な意味が無い場合でも機械装置の補正なしに
目(
眼球)で見る(
視覚)ことを
肉眼と呼ぶ。ワープロなどを用いずに実際に執筆したという意味での
肉筆も同様である。
その一方で
工学の範疇では、均一な
素材のことを肉に擬える場合があり、例えば「肉厚」というと、
構造に厚みがあることを指す。また余分な素材が使われている場合には「贅肉」と呼び、構造強度に影響し難い部分を削ることを「肉抜き」ともいう。その延長で機械装置の余分な部分(機能など)を贅肉と呼ぶ場合もある。例えば
レーシングカーなど余分なものを省いて「より速く走ること」を求められる
自動車では、性能を追求する上で様々な部分が削り取られる。
日本語では古来、(食肉を産する獣そのものも含めて)「
しし」と呼んでいたが、漢語の「にく」に完全にとって代わられ、今日では「
イノシシ」「
ししおどし」などの複合語や、「肉」の
異体字の「宍」を「しし」と読ませる人名などに痕跡をとどめるのみとなっている(
シカも参照)。