満塁は得点機会がそれだけ大きいという点で攻撃側には有利とも考えられる。しかし、打球が地面に落ち、
フェアボールとなった場合には、すべての走者に進塁の義務が発生する。そのため守備側は、
アウトカウントおよび得点の可能性に応じて任意の塁に送球して
フォースアウトにすればよいため、守備側にとって有利な面もある。また、本塁でもフォースプレイになることから
スクイズを成功させることも難しくなる。
守備側が上述のような利点を生かすため、三塁に走者がいる場合(三塁、二・三塁、または一・三塁)、意図的に満塁にする戦術を採ることがある。この戦術を
満塁策(まんるいさく)といい、特に一打サヨナラで1点も与えられない場面で見られることが多い。投手は
故意四球もしくはそれに近い形で打者に対して
四球を与えて、塁を埋めるのが一般的である。『
江夏の21球』でも、この作戦が見られた。満塁策をさらに強化したものとして
5人内野シフト(「内野5人シフト」とも呼ばれる)があり、アメリカメジャーリーグでは満塁にした後の守備隊形として採用されることがある。5人内野シフトは、日本でもプロ野球や高校野球で稀に見られる作戦である。