プロレスに必要な種類のパワー、スピード、テクニック、センスを極めて高い次元で併せ持った選手として活動を続け、その素質故に「
天才」「
GENIUS」「
平成のミスタープロレス」「
Legend」「
天才を超えた魔術師」などの賞賛を欲しいままにして来た。アメリカでの実績から現在活躍している外国人レスラーの中にもファンは多く、彼らからは敬意を込めて「
マスター」などとも呼ばれている。このことから、近年は「
プロレスリング・マスター」という愛称が定着しつつある。
天性の運動神経とルックスから、早くから将来のエース候補と目され、
ヤングライオン杯優勝を経ることなく海外遠征に出発。帰国後、「スペース・ローン・ウルフ」なる
ギミックで売り出される。当時はリング登場時のコスチュームに
宇宙飛行士の
ヘルメット(そのスタイルの初期のみ着用、というより頭に被らずに手に携えてリングインするという感じであった)、ブルゾンタイプの
ガウンに胸元に“610”(「ムトウ」の意)と書かれていた。所々ラメの入った青いロングタイツに白いリングシューズで真っ直ぐのふさふさした頭髪は現在の面影など全く感じられない『
ジャニーズ系レスラー』であると、プロレス雑誌に書かれた。ちなみにテーマ音楽は「
ファイナル・カウントダウン」で、リングに入場する際はロープ間を跨ぐような事はせず、
鉄棒の前転をするような形でトップロープ上を宙返りしリングインする派手なパフォーマンスをしていた。ところが、当時新日本は
UWFとの抗争真っ最中であり、おおらかなアメリカンプロレスを身に付けた武藤はファンの支持を得られず失敗。とはいえ、早い時期から藤波辰巳とのシングルマッチを実現するなど特別な扱いを受けていた。