桂園時代においては、桂を首相候補とする官僚・軍部と西園寺を党首とする立憲政友会が交互に
首相を出し、内閣を組織した。一種の二大勢力間の内閣輪番制の時代である。この間、
松方正義や
山本権兵衛、
平田東助などを首相に擁する動きはあったものの、両者以上の政権基盤を持たず、あるいはそれぞれの勢力内で桂や西園寺に取って代わる基盤を持たずに、いずれも断念に追い込まれている。特に政治的に安定した時期とされ、期間中に行われた
第10回衆議院議員総選挙、
第11回衆議院議員総選挙は、いずれも任期満了に伴うものであった。2回連続で任期満了・総選挙が行われたのは、日本憲政史上においてこの時代だけである。
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徳富猪一郎著『大正政局史論』
民友社、刊は、同じ著者による『政治家としての桂公』民友社、刊が桂の逝去の直後に、追悼のために速書きしたものとすれば、その同じ時代を政局史として内閣交代の仕組みを描こうとした最初の著作である。『
国民新聞』に8月から翌年2月にかけて連載した後、書籍として上梓された。桂園時代の説明として歴史的原型とも言うべき叙述が、同書「二 十年間の天下」(6頁)にある。