競技において投げ技の安全性を確保するには、投げ技を
受ける(かけられる)側がきちんと
受身の修練を積んでいる必要がある。そうでなければ頭部を強打し
脳挫傷となったり、
捻挫や
脱臼するなどして重大な負傷を負う危険性が高いからである。ただし、試合や競技会において、投げ技により重傷を負う選手は殆どいない。そうした訓練が行き届いていることもあるし、またそれらの投げ技が、相手を負傷させずに投げ倒せるように工夫されているからである。
柔道において創設者
嘉納治五郎は「
起倒流を学んで投技の妙味を悟って以来,柔道の技術方面の修行に投技の特に重んべきことを信ずるに至」(「講道館柔道の発達史」『新日本史』1925年、『嘉納治五郎著作集第2巻 柔道編』1983年 146ページ)とし、「乱取りにおいては立勝負に重きをおき,寝勝負は比較的軽く見るを適当とする」(『嘉納治五郎著作集第2巻 柔道編』1983年 274ページ)とした。