学術的な用語として侵略という言葉はなく
、侵略と自衛の線引きは必ずしも明確でない。なぜなら、自国の防衛のためには、他国国家(
主権国家)の領土を侵略(但し
領土紛争に見られるようにどこまでがどこの国の領土か明確でない例が多く、複数の人種・民族が同居する
中国、
欧州、
中東、
アフリカなどの大陸では特にこの傾向が顕著に見られる)するのが最も効果的だからである。また「自衛」戦争という観点からも突き詰めていけば、同じく自衛を主張する他の膨張国家との衝突は免れない。
ベトナム戦争などが好例である。さらに
分裂国家や既に
植民地などとして支配されていて主権が存在しない(不明確でない)地域へ侵攻、あるいは主権国家ではない集団による侵攻行為を侵略と呼ぶかどうか議論があるほか、
宗主国が持つ
租界や
植民地などの自国権益地帯が侵されること
[例えば義和団事件での外国人租界地帯に対する中国側の攻撃など]を侵略と呼ぶべきかどうかなどは当然ながら評価する側の立場や個人の主観、評価する時代の価値観
[帝国主義時代の常識と21世紀現在の常識は違うし、当時生きた人々にしかわからない。知らない世代にとってはただの妄想でしかない。]、評価する際に着目する視点などによって異なり一概に言えない。また侵略と呼ばれるものには必ずしも軍事力を行使したケース
[資本や人口などによる掌握(侵略)]だけでなく定義も不明瞭である。