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「三賞」||スポーツ-master.com 【05/27update】

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三賞(さんしょう)とは、一般には各業界における三種類の賞の総称を指す。ここで記述する三賞は大相撲本場所において、横綱大関以外の成績優秀な幕内力士に送られる三種類の賞の総称である。

◆ 概要
戦後、大相撲の人気回復策のひとつとして考案され、1947年(昭和22年)11月場所から実施された。殊勲賞敢闘賞技能賞の3つが当初から制定された。
当初は、各賞1名ずつが原則であったが、1949年10月場所に鏡里喜代治が殊勲・敢闘の両賞をダブル受賞、1957年11月場所には初めて技能賞に該当者なしが出現、さらに1971年11月場所には敢闘賞が輪島博富士櫻栄守の二人受賞、1973年7月場所には大受久晃が全賞受賞と、受賞の様態は変化をみせている。
三賞の選考は千秋楽の幕内取組前に(通例午後1時から)記者クラブで行われ、日本相撲協会の審判委員と記者らの投票で決定する。以前には14日目の取組前に「三賞選考予備会」が行われ、三賞候補を挙げていた。受賞するためには勝ち越していることが絶対条件であり、勝星数はもちろん、何より相撲内容が審査される。また、「千秋楽の取組に勝った場合」などの条件付きになることもある(たとえば千秋楽の取組前の成績が7勝7敗の場合)。現在の賞金額は、各賞それぞれ200万円である。1人が複数の三賞を受賞(後述)した場合は、ダブル受賞であれば400万円、トリプル受賞であれば600万円が支給される。また、1つの賞に複数が選ばれることもあるが、この場合それぞれに200万円が支給される。
・三賞最多受賞 安芸乃島勝巳 19回(以下、最多受賞記録については2009年5月場所後時点のもの)

◇ 殊勲賞
横綱や大関に勝った力士に与えられる。金星など重要な殊勲の星を挙げた場合には、たとえ8勝でも受賞できることがある。もし14勝で優勝した力士が現れた場合には、優勝力士に唯一の土を付けた力士が評価されて受賞対象となることもある。ここ数場所は白鵬朝青龍両横綱や大関の活躍が続いていることなどから、該当者なしの場所が多くなっている。
また関脇以下の力士が優勝した場合にも、受賞することがある。
・殊勲賞最多受賞 朝潮太郎魁皇博之 10回

◇ 敢闘賞
敢闘精神溢れる相撲を展開した力士に与えられる。新入幕力士の場合は2桁の白星を挙げると選考の対象となることが多いが、近年は10勝では受賞できないケースが多く、11勝以上が最低条件となっている。また、殊勲賞にも、技能賞にも該当させにくい好成績を挙げた力士(例えば関脇以下での優勝や優勝同点や優勝次点)、新進力士やベテラン力士に対する奨励の意味で与えられることもある。10勝ないし11勝以上が目安であるが、元大関や三役常連などはそれを満たしても受賞できないことが多い。
・敢闘賞最多受賞 貴闘力忠茂 10回

◇ 技能賞
優れた技能を発揮した力士に与えられる。決まり手の数が豊富なだけでなく、寄り、押し、投げ立合いなどの基本の型に忠実である力士に与えられることもある。そのため同じ力士が何度も受賞するケースが多い。この賞を与えられることは、幕内で個性派として認知される証だと考えられており、受賞を願望して切磋する力士が多い。
・技能賞最多受賞 鶴ヶ嶺昭男 10回

◆ 主な記録

◇ 三賞受賞回数
・三賞は大関以上の力士は受賞できないため、元関脇の実力者や大関に昇進するのに時間のかかってしまった力士は三賞受賞回数が多くなっている。

◇ 三賞トリプル受賞
1場所で殊勲賞、敢闘賞、技能賞の全てを受賞した力士は大受大錦貴花田出島琴光喜の5人。
このうち、貴花田と出島は同時に幕内優勝も果たしている。琴光喜はトリプル受賞の翌年の2001年9月場所に幕内優勝を経験しているが、この時は殊勲賞と技能賞のダブル受賞にとどまった。
また、大受と大錦の場合はその場所に三賞を受賞した力士が一人だけだったため「三賞独占」とも言われる。
選考の傾向としては、ひとつの賞ごとに独立して力士を選ぶ、というより他の受賞力士との兼ね合いから決まることも多い。例えば最も活躍したAと次点のBがいた場合、一賞ごとに選ぶと全部Aが受賞してしまう可能性が濃いが、全体のバランスを考慮して敢闘賞だけはBを選ぶということである。このため、よほどの大活躍をしないとトリプル受賞は難しい。
・◎は優勝。

◇ 大関陥落力士の三賞受賞