1050年から1350年代
までの初期のロングソードは、幅広(3cmから5cm)で肉厚の刃を持っており
、軽量化のために剣身の腹部分に幅の広い樋が彫られている
。後期のロングソードに比べて刃が幅広、肉厚なのは、当時
鋼の製法が確立しておらず
、刀身部分を太く厚くすることで強度を保っていたため
。刀身部分の強化には
焼入れ法という技術を用いたが
、この方法では刃の表面しか硬化させることができなかったため
、長く使用すると硬化した皮膜がはがれて強度が落ち
、軟らかい芯部分のせいで刃が(折れるのではなく)曲がってしまう
という欠点があった。
1350年から1550年
に作られた後期のロングソードは、鋼が用いられるようになったことで
、初期のロングソードと比べ細く薄い刃を持ち軽量化が行われている
。この形状の変化は馬上で戦う
騎士たちへの配慮でもあり
、細長く鋭い刃は切るよりも馬上から突くことに適している
。ロングソードはこの時代の主要な剣の一種であり
、宗教的な影響を受けて
十字架に見立てた形状に作られ
、神聖な武器として
当時の高位の騎士たちの中にはロングソードを用いる者が多かった
。また、騎士の叙任の際に剣を用いるのも
キリスト教の影響である
。