古代パンクラチオンは打撃技と組技(グラップリング)を組み合わせたエジプト起源の格闘技で、試合の勝敗は相手がギブアップすることで決せられた。競技者は腕を上げることでギブアップしたことを示すことができたが、多くの場合ギブアップは一方の競技者の死亡を意味した。ルールは"目つぶしと噛み付きの禁止"の2つのみで、肋骨や指、首などを折る行為も許されていた。
紀元前648年に古代オリンピックに導入されてからは、若者も参加できるより安全な競技となった。泥土か砂地にて勝敗を争い、日没までに勝者が決まらなかった場合には、互いに顔面を順番に殴り合う(避けてはならない)ことで決したと言われる。因みに
プラトンはパンクラチオンについて「不完全なレスリングと不完全なボクシングがひとつとなった競技である」と評している。