近年ヘビー級のボクシングはトップ選手たちの大型化が進んでいるが、その筆頭格の選手。ヘビー級トップクラスの選手の中にあってはスピードに欠け、鈍重な部類に入る。しかし、左から入るオーソドックスなボクシングを展開。有無を言わせぬ圧倒的巨体で対戦相手を威圧。スピード、パワー、テクニックをすべて殺してしまう。圧倒的な巨体そのものが攻撃(パンチ力)にも防御(耐久力)に転化し、それに加え、防御の基本であるガードをガッチリと固めフォームを重視。これだけの巨大な体を誇りながらもあえて危険を冒して打ち合う選手ではない。これでは対戦相手にはほとんどチャンスがない状況。
モハメド・アリ(スピード、フットワーク)、
マイク・タイソン(スピード、パンチ力)、
レノックス・ルイス(体格、パワー、スピード、テクニックを水準以上のレベルで兼ね備えた万能タイプ)、とボクシングの歴史はそのつど変わってきたが、ワルーエフ(圧倒的巨体と並のスピード、テクニック、スタミナを兼ね備える)もヘビー級ボクシングの歴史を変える可能性を持った選手である。専門家の間では史上最強に推す声もあれば、穴王者である、そこそこの実力はある等、評価は様々。