植民地時代の
アングロアメリカでも、衛生的な飲料水が手に入りにくかったことからリンゴ酒がよく飲まれていた。
1920年代の
禁酒法施行とほぼ時を同じくして、
アメリカ合衆国では、
サイダーというと通常は発泡性の
リンゴジュースのことを指すようになったが、これはかつてリンゴ酒の代替品の「ノンアルコールサイダー」として宣伝されていた社の「マーティネリズ・スパークリング・アップルサイダー」の影響があるらしい。現在でも
アメリカと
カナダの一部では、普通サイダーというとアルコール分を含まない果汁100%のリンゴジュースのことを指すが、その性質は地方によって異なる。例えば、
アメリカの一部の地域では、濾過や熱加工をしていない果汁100%のリンゴジュースのことを指す。秋から冬にかけての季節商品で、褐色をしており、熱処理していないので日持ちせず、時間が経つと濁って、自然発酵で二酸化炭素が発生し、炭酸飲料のような味になる。アルコール分が0.15%を超えるサイダーは
ハードサイダー (hard cider) に分類される。また、他の地域では無濾過未発酵のリンゴジュースのことを指す。
ペンシルベニア州の州法では、アップルサイダーとは「リンゴから絞った、琥珀色、不透明、未発酵のアルコール分を全く含まないジュース」と規定されている。なお、前述のマーティネリ社のスパークリングサイダーは琥珀色の透明であり、地方によって「サイダー」あるいは「ジュース」という名称で販売されている。日本で販売されている炭酸飲料を「
サイダー」と言うのはこのサイダー (炭酸が入ったリンゴジュース) に由来する。ハードサイダーは
ニューヨーク州と
ニューイングランド地方が主産地であり、
サイダージャック (ciderjack) と呼ばれることもある。